しいたけの独り言 ~本日のゆめの話~
登場人物
●担任の先生
●クラスメイトたち
●自分
私は教室にいた。
次は担任の先生の授業だ。
机の上に教科書やノート、筆記用具を準備して待っていた。
担任がやってきた。
「起立、気を付け、礼」号令がかかった。
次の瞬間担任が話始めた。
「机の上の物を全て仕舞って、机と椅子を教室の後ろに下げてください。」
私たちは意味もわからず、とりあえず担任の先生の言うとおりにした。
「それでは今から皆さんにスパーリングをしてもらいます。」
「どんな格闘技、型でもいいです。3分スパーリングをして終わったら相手を変えてください。それを繰り返していきます。」
担任がよくわからない説明を淡々としている。
なぜ今からクラスメイトとスパーリングをしないといけないのか。
困惑するクラスメイトがいる中、格闘技が好きなクラスメイトがやる気をみなぎらせていた。
とりあえずやるしかないかと思い、近くにいたクラスメイトと組になった。
「いくぞー、よーいスタート。」
スパーリングの授業が始まった。
相手はボクシングのような構えだ。私は無意識にブルース・リー考案の武術ジークンドーの構えをしていた。相手の攻撃に合わせてパンチやキックを繰り出した。
3分が経過した。次の相手と対戦した。その後も3人、4人、間で休憩を入れて5人、6人とスパーリングを行っていった。
スパーリングの回数をこなしていくうちに、いろいろなことがわかってきた。
相手との間合い、相手の所作や呼吸、目線などから相手が何をしてくるかを予測してそれに合わせて自分の行動を決める。攻撃するのか、防御するのか。また自分の型が崩れていると相手の攻撃を受けやすいということにも気が付いた。
これは普段の生活や仕事の場面でもいえることなのではないかと思った。
自分の型を崩さず、自分の領域のことに神経を注ぐ、そうすると自ずと成功確率が上がり、効率よく物事がこなせる。しかし、型を崩してがむしゃらになんでもかんでも手を出すとケガをしたり、思わぬ反撃を受けてしまう。
もちろん何事も完璧にこなせる人もいるにはいるが、そんな人を真似するよりは、いつでも冷静に自分の型を守り、自分の領域に来たものをさばく方が心を乱さず過ごすことができるのではないか。私には自分の型をとことん追求して、自分の領域での成功確率を上げることがあっているのかもしれないと感じた今日この頃だった。