しいたけの独り言 ~本日のゆめの話~
大切なひと
今週のはじめに広島に住むおばさんから連絡があった。
おじさんが入院したとの知らせだった。おじさんは長らくガンを患っていた。
何度か入院もしていたが、今回は医師からいつ亡くなってもおかしくないと言われたとのことだった。
おじさんには本当にお世話になった。いつも私たち家族のことを心配してくれていた。感謝してもしつくせないほどだ。おじさんの優しさは見返りを求めない、愛そのものだった。
おじさんは今はもうなかなか声も出ない様子で、しゃべることもままならない。
そんなことを聞いたからなのか、おじさんが夢に出てきた。
私が家の庭先で作業をしていると、フラっとおじさんがやってきた。
おじさんはとても細かった。それでも自分の足で歩いてうちにやってきた。
やってきたおじさんは優しい口調で私に話しかけた。私はおじさんの顔が見れてとても嬉しかった。おじさんは、父のことを頼むと私に言った。あとは、自分の幸せを一番に考えるんだよとも言ってくれた。優しく話しているおじさんの顔はとても穏やかだった。私はこれまでお世話になったことに、何度も何度もお礼を言った。
おじさんには一日でも長生きをしてもらいたい。そして、できることなら自分で会いに行ってちゃんとお礼を伝えたい。
私は福祉の仕事をしている関係で、県をまたいだ移動にかなり制限がある。本当はすごくおじさんに会いに行きたいが、そうもいかない状況でもある。一刻も早くコロナウイルスが終息して、おじさんに会いに行きたい。