しいたけの独り言 ~本日のゆめの話~
朝寝坊
修学旅行最終日の朝を迎えた。
複数名の部屋の布団の中で私は目覚めた。
周りにはみんなの布団だけがあり、私以外誰もいなかった。
瞬時に寝過ごしたと思った。
とにかく朝ごはんを食べようと体が勝手に食堂に向かっていた。
私は空いているテーブルに座ると、私と同じように寝坊をした数名がやってきた。仲間がいたと少し安堵した。みなまだ頭があまり働いていないようでぼーっとしていた。
とりあえず朝の定食を人数分注文した。
そこでだんだんと目が覚め、頭が動き始めた。
誰かが『今何時?』と言った。時計を見るとバスが出発する30分前だった。
ヤバい。朝ごはんを食べている場合じゃない。部屋にある自分の荷物をまとめないといけないと思った。
朝定食を注文したものの、食べずに急いで部屋に戻った。散乱している荷物をカバンに詰め込んだ。
そうこうしているうちに、出発時間5分前になっていた。
私は着替えを済ませて、荷物を持ってなんとかバスに乗り込んだ。
バスに乗り込むと安堵感からかものすごい睡魔が襲ってきた。
ほんの数十分の間の出来事だったが、とてつもなく長く、刹那のように一瞬の出来事にも感じた。
とにかく今は目的地に着くまで一寝入りしようと思った。