しいたけの独り言

基本はみたゆめの話。その他もろもろ。

しいたけの独り言 ~本日のゆめの話~

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帰りのコンビニ

大学の講義を終え、自宅への道すがら私はコンビニにに立ち寄った。

店内には数名の客がいた。

店内を散策し、私は数点の商品を手に取り、レジに向かった。

レジには誰も並んでいなかった。

レジには派手なギャルの定員さんがいた。

ちょっと苦手なタイプっぽいかもと思った。

 

「いらっしゃいませ~。あっ、これ好きなんっすね。うちもめっちゃ好きなんすよ~」

『あ、そうなんですね…』

「あっ、これもうまいっすよね。お兄さん分かってる~」

『は、はぁ…』

「ってか、学生?大学生でしょ?」

『はい、一応…』

「ほら~、やっぱり絶対そうだと思った~」

『…ってか話かけてき過ぎだろう…』

「えっ?」

『いや、さすがに話かけてき過ぎだろう!』

『ってか、友達か!あんた俺の友達か!友達でもそんな話かけてこんわ!』

「え、こわ~い。どうしたの急に~」

『こわいのはこっちだわ!たまたま入ったコンビニでめちゃめちゃ店員さんに話かけられるって結構こわいからな!それからな、あんたの好みなんか知るか!で、俺が大学生だからってなんなんだよ!』

「すいません、他のお客様のいるので大きな声やめてもらえますか~?」

 

さっきまでと打って変わって冷静な店員さんの言葉と自分の大きな声で我に返った。

私は急に冷静になり、恥ずかしくなった。

『すいませんでした。お会計お願いします。』

一人の女性が、派手ギャルと私の漫才みたいなやり取りを近くで見ていた。

女性はショートカットでとても可愛らしかった。すごくタイプだった。

女性は最初から私たちのやり取りを見ていたようだ。私たちを見てけらけらと無邪気に笑っていた。

 

「ありがとうございました~」

 

私は人前で取り乱した恥ずかしさと、自分のタイプの女性にウケた喜びとよくわからない感情でコンビニを出た。

しかし、何とも言えない高揚感があった。私はきっとこのコンビニに通うだろう。