夏の風物詩
世の中は夏真っ盛りだ。
夏の風物詩と言えば、なにを思い浮かべるだろうか。
海、スイカ、キャンプ、夏休み、お祭りなどなど、さまざまあるだろう。
私はといえば、昨日一昨日と花火を観に行ってきた。
私の住む地域では一番と言ってもいい大きな花火大会だ。
私自身はあまり行く気はなかった。
なぜならお祭りや花火大会などひとごみに行くようなものだからだ。
ひとごみというのはとにかく疲れる。
まだその時はいいのだが、自宅に帰ってきてからドッと疲れがでる。
あの感じがあまり好きではない。
ではなぜそんな私が花火大会に二日も続けて行ったのかというと、妻が行きたいと言ったからだ。
ここ数年はコロナの影響で開催していなかったり、開催していても妻が体調不良で行けなかったりとなかなか観に行くことができていなかった。
そのため、妻は今年はどうしても観に行きたかったのだ。妻は一人でも絶対に行くと言っていたほどだ。
そんな妻を一人で行かせるわけにはいかないと私も同行した。
行ってみるとやはり人は多かった。この街のほとんどの人が集結しているのではないかと思うほどだった。
会場についてしばらくすると花火大会が始まった。私は最初特になにも感じずにただただ、光と音のでるそれを眺めていた。
みなとても楽しそうだ。子供からお年寄りまで、大きな花火があがると手をたたいたり、歓声をあげたりしていた。
そんな中にいると私自身も少しずつ楽しい気持ちになってきた。
なにより私の横にいる妻がとても楽しそうだ。それもそのはず、数年ぶりに念願の花火を観にこられたのだから。そんな妻を観て私はとても嬉しくなった。
ひとごみは疲れるから嫌だと感じていたが、妻について行ってみると意外と楽しめた。疲れも思ったほどで、心地がよいものだった。
自分一人ではきっと行っていなかっただろうと思う。その意味では妻には私を連れ出してくれたことを感謝している。
夏を満喫するのも悪くはないなと感じた今日この頃だった。