しいたけの独り言 ~本日のゆめの話~
登場人物
●友達B
●あこがれのA子ちゃん
●自分
とても広い建物の中で綺麗に隊列をなしていた。
なにかの応援の練習をしていた。
隊列の前には応援団のような人がいて、その人の号令に合わせて私たちは大きな声で応援歌を歌っていた。
みんな精一杯声を張り上げていた。
応援の練習が終わると今度は、バスに乗り込み移動をした。
しばらくバスに揺られ、ある場所に到着した。
目の前には自然が広がっていた。自然公園のような場所だった。
山の中腹にあり周りは綺麗に整備されていた。
展望台があり、そこからは大自然が一望できた。展望台の柵の外側に棒の先に球の付いたオブジェのようなものがあった。その球に触れると幸せになれると誰かが言い始めた。
オブジェは展望台の柵の外にあるため、一歩間違えれば転落しかねない。
数人がチャレンジした。球に触れた人もいれば、途中で怖くなって引き返す人もいた。
私もチャレンジした。はたから見ているのと実際やってみるのでは大違いだ。
とても怖かった。棒にしっかりと捕まり球に手を伸ばす。手が球に触れた。次の瞬間、気が緩んだ。転落しそうになるが、咄嗟に棒を掴み柵の中に飛び込んだ。
危なかった。ホッとした途端、心臓がバクバクと脈打った。
先生がみんなに声をかけ、私たちは帰ることになった。
来るときはバスだったが、帰りは現地解散だった。私は友達のBと電車で帰ることにした。
帰りながらと話していると、Bが私に言った。
「そういえば、A子ちゃんがお前と一緒に遊びたいって言ってたよ。」
「えっ!ほんとに!」そうなにを隠そう私はA子ちゃんに思いを寄せていた。
展望台の球に触ったご利益だろうか私の胸は高鳴った。
学生時代に感じたドキドキやときめきというものは、いつ思い出しても甘酸っぱいなと思う。年齢を重ねるとあの時のときめきを感じることはほとんどない。しかし、夢の中であれ、あのときめきを感じて少し当時のドキドキ感を思い出した今日この頃だった。