スローなライフ
幸せな時間
久しぶりに私の住む地域にある一番大きな湖の周りを散歩した。
太陽が出ていて日差しが気持ちよかった。
気温も少しずつ落ち着きつつあり、過ごしやすかった。
まさに散歩日和だ。
仕事をしていなくて一番いいことは好きな時間に散歩ができることだ。
それだけで大変な幸福を感じることができる。
散歩をしながら自らの感覚に身を委ねる。
肌に触れる風が心地良い。
水面がゆらゆら揺れてのんびりしていていい。
水面に当たった光がきらきらしている。
風にゆれてさらさらと草木が踊る。
パシャ、なにか魚がはねた。
私が湖沿いを歩くと底石にはりついていた魚たちが慌てて動き出す。
泳いでいる鳥たちのなんと優雅なことか。
そんな風に歩いていると、先の方に白い塊が見えた。
なんだろう。少しずつ近づいていくとそれがなんだかわかってきた。
白鳥だ。結構大きい。
二匹で仲良く並んでいた。
片方は自分の体に頭を乗せ、完全にスイッチオフ。
もう一方は一生懸命に自らの羽を掃除していた。
なんとバランスのとれた二匹なんだろう。
きっと性格は正反対だが、気が合うのだろう。
そんな風に思った。
仲良しな二匹の白鳥を見ているととても癒された。
それと同時に人の社会のなんと慌ただしいことかと思った。
一生懸命生活のために働くことはとても尊い。
でもたまにはその二匹のように自分を労わったり、自分の体に頭を乗せて休んでもいいじゃないかと思う今日この頃だった。