最後どうなってん
絶体絶命
私はある建物の中にいた。
ここは何かの研究施設のようだった。
私の他にも仲間がいた。
仲間は全部で12人、3人ずつのグループが4つあり、それぞれが任務をこなしている。
私たちの使命は依頼人から依頼されたあるモノをこの研究施設から奪うことだった。
施設の中はとても静かだった。
仲間たちとは事前に入念な下調べ、準備をしていた。
それぞれに与えられた任務をこなしたら、最上階に集合してそこから脱出する手筈だ。
すべてにおいて抜かりなくことが進んでいる、大丈夫だ。そう思った。
私は自分のグループの二人とともに着実に与えられた任務をこなしていく。
任務にはスピードも求められるが、一番は確実に行うこと。そして失敗は許されない。
私たちはこれまでに一度も失敗を犯したことがない。
そのため任務成功に対する報酬も破格だ。
依頼者はそんな報酬を払ってまで私たちに依頼をしてきた。
依頼者からの信頼には絶対に答えなくてはならない。それがプロとしての務めだ。
失敗とはそんな依頼者からの信頼に傷をつける。それだけでなく私たちにとっては今後の仕事にも影響を与える。
一度の失敗がこの世界での生死を意味する。
今日もいつも通り、いつも通り、そう自分に言い聞かせる。
私たちのグループは最後の任務を終え、最上階へ向かうエレベータの前にいた。
きっと今頃他の仲間たちもそれぞれの任務を終え、最上階へ集結している頃だろう。
そんなことを考えているとエレベータの扉が開き、乗り込んだ。
この施設はとても高く、エレベータで最上階まではには少し時間がかかった。
一刻も早く仲間たちと脱出したい、その思いからより長く感じた。
エレベータの扉が開き、降りようとした。その瞬間目の前に広がる光景に一瞬理解が追い付かなかった。
次の瞬間私たちには銃口が突き付けられた。
私たちは仲間と同じく、両手を後ろに縛られ、跪く。私たちは一列に並べられている。
いったい何が起こったんだ。どこで失敗したんだ。
どこから計画がバレた。くそ、失敗してしまった。私たちはこれからどうなるのだろう。いろいろなことを考えた。
私たちの前に全身黒のスーツを着た長身の男が立っていた。
男は私たちを蔑むように見つめながら笑っている。
ここで夢が覚めた。なんだか映画のクライマックスのような場面だった。そしてこのクライマックスがどうなったのかすごく気になる。
私たちが無事に脱出できたことを祈る今日この頃だった。